ペペ・トルメント・アスカラールを見に行ってきました。
全然チケット取れてなかったんですが、ヤスシくんの好意で、
空き席を破格にて譲って貰えたのだ。
オーチャード・ホールなんて、どんだけ久しぶりかなあ。
というか、また一人で来てしまったなぁ。
久しぶりの知り合いにもご挨拶。
花のように、を離脱してから、このへんの人たちに会う機会も減っちゃって寂しい。
ワタシにとって、現場は、人とのつながりのカナメ。
やってることを観て貰う以外に、人とつながってく方法を知らんのです。
前置き長くなりましたが…
「すばらしい!」の一言に尽きる舞台だった。
照明が若干ダサかった事を除けば、完璧だったと思います。
特に、大儀見さんのパーカッションが、オニだった。
大儀見さんがあまりにも凄すぎて、2ndパーカッションの人が
なかなか決まらなかったと聞きましたが、これでは無理もない。
コンガひとつとっても、サウンドが全然違うし、
楽器の使いこなしのアイディアが、いちいち斬新で本当に凄い。
ワタシは、何事においても、
「あ、そうやってやればいいのか」
とか
「ああ、そういう意味があったのか」
とか、
どこか理論風味に納得する(決して理論的に把握しているってわけではなく、
アタマで理解する的な)ことがないと
物事が進んでいかん型の人間なんですが、今日の舞台は、
久々に、それを感じさせてくれる場面が沢山あった。
たとえば、実は、ずっと長いこと
「Cajonて、今すごい人気有るけど、使い方というか、キモが解らんな…」
と思ってたけど、大儀見さんの演奏で、ようやくフに落ちました。
ああ、こうやって使うのかー。なるほどー。ワタシもそのうち使おうかな。
もちろん今まで、Cajonの演奏沢山観たし、自分でも時々叩くけど、
大儀見さんの演奏で初めて、Cajonの真価を知る。
つまり、そういう感じの発見が沢山あった。
それと同時に
「ああ、今、ちょっとワタシ疲れてるかも。へこんでたかも」
って気が付いた。
演奏するってことは、こういった気づきや感動の綴ら織であり、
ちゃんとやることや、維持することは課程ではあるが最終目的じゃない。
今、お陰様で凄い沢山現場があって、
もちろん、適当に流してる事なんて全然ないし、
かなり準備してどの現場も臨んでるけど、
ちゃんとやる事も大事なことだけど、そこで精一杯になってて、
本当に大切な「その先」へ目線を置いて演奏するってことをどうも忘れがち。
本来、気づきや感動をエンジンにしてここまで飛んできた人間なので、
それが出来てないってことはやっぱちょっとオーバーワークなのかも。
そんなこと思いました。
だからといって、絶賛修行中の身では、休んでなど居られません。
なんとかして次へ行け行け。そんな事考えたです。
写真は、オーチャードのエントランス。クリスマスだ。
2007年12月8日土曜日
ペペ・トルメント・アスカラール
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