2008年2月15日金曜日

ケーキの王者

ガトー・ショコラ、焼けました。
初めてにしてはよく焼けた。カエルにも好評でした。


普通と違うのは、クリームは結局入れなかったこと。
外に少し添えるに留めました。


いやあだって、すごい材料と油脂の量に恐れをなしてw


お陰様で軽めの仕上がり。さっぱり口どけ。
コートしたガナシュがコクを添えてくれます。
こんだけ軽かったら、沢山食べれるね(・∀・) 

ってダメダメ!


減量中の方は絶対喰えないな…という
迫力のレシピは明日にでも載せます。
絶対失敗しないコツ付き。
計量終わったら後は簡単ですから
週末にでもお試しを。

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2/15追記。レシピを載せました。
レシピ ガトー・ショコラ by 小龍てっこ

2008年2月10日日曜日

ガラ・コンサート

てっこです。こんにちは。

只今、キワヤ商会にて、コンテスト受賞記念の
コンサート中です。

ウクレレ立役者の、会長にお話伺ってしまった。
ていうか、会長は戦後日本にピアニカや足踏みオルガンを
広めた立役者でもあるのだった。

てことは、プラグ・デイジーのおじいちゃん!?

わわわ。後半も頑張ります〜。

シュークリーム頂いちゃいました!
美味しかった…感謝。

2008年2月5日火曜日

続報:中国食品と給食

先日の、給食と加工品についての日記ですが、その後もいろいろ報道が出てきましたので、続報です。


無事実習も終わりまして、今週から学校へ戻っております。
がっこへ帰ってから、実習中に覚えたことをまとめたり、
忘れていたことを調べなおしたりで、大忙しになっております。

>ところでこのニュース
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008020400827


…驚いた。中国製品使ってるところがあるよ。


おかしい…そんなはずないのに… と調べてきました。

「食育基本法」っていう法律がありまして、それをもとに
学校給食は組み立てられておりますが、その法には、附則ではありますが

○加工食品はできるだけ使わないこと
○地産地消で食材を調達すること

と明記されています。

が、肝心の「加工食品とは」「地産地消とは」の定義がない。
附則だけに。
このへんの不備をついて、加工食品使ってるところがあると見ました。

学校給食が、厚生省管轄ではなくて、文部省管轄であることが、
一般の飲食店経営と、給食運営とを区別する、おおきな別れ道。

一般飲食店や弁当店は、管轄は厚生省、出先機関は「保健所」です。
保健所ってのは、何かなきゃ一度もいかないような、言わばお役所。
文科省の出先機関は、学校そのもの。責任者は各校に常駐する栄養士の先生です。
給食調理室のすぐ隣に常にいて、立ち入りしてくる存在。

栄養士の先生を束ねているのが、各都道府県教育委員会なわけですが、
たとえば、食育にあまり熱心でない県教委とか、栄養士の先生とかが
管轄している給食調理施設では、コスト優先が行き過ぎて、
加工品とか使ってる可能性があるってことかも。

そう思ってニュース見直してみたら、やっぱり千葉と愛知だよw
管理教育優先で、コドモがきゅうくつな思いしてる所だ。
私は、そのどちらにも住んでたことがあるから、その窮屈さはよく知ってる。

…ほんと、子供の未来は大人次第。

ちなみに、中野区は、食育基本法をもとに、給食の基本方針を出してまして、
そこには、加工品や地産地消の定義もばっちり入ってて、
がちがちにカッコイイ管理体制になっていますw
こんだけキメてたら、絶対使えないw


この、中野区の管理体制を作った人が、実は、訓練校に来てくれている。
原田先生というんですが、きょーれつな、おばちゃん(失礼)先生。
しかし、作るメニューはどれも天才的に美味(しかもコスト低)、
調理手順も斬新なものばかり、と。
只者ではないと思ったけど、こんなとこまでがっちりシメてたのか、と
やっぱり凄いな…と恐れ入った次第です。

食べ物にかかわるなら、こうやって後に役にたてるように
知恵を出していきたいもんだ… 気持ちを新たにしております。

ま、そんなことより、寒天の濃度を間違えないようになる、とか
そういう所から、あたしゃマダマダだけどね(ため息

2008年2月2日土曜日

小学校実習と中国食品問題

この一週間、中野区のある小学校へ、給食調理実習へ行ってきました(・∀・)。
出食数390、12クラス。8時から切菜、9時調理開始→11時半提供。これを毎日、6人で作ってます。

厨房の機器全てがプロ仕様、給湯器から出るお湯も、キッパリ熱湯w
注意してたけど、すぐそばから冷水も出てるので(構造に問題が)、冷水と間違えて、手に熱湯をかけてしまい、大やけどしました。
特効薬のおかげで、一晩熱にうなされただけで、ほぼ完治しましたが。




ちなみに、火傷の特効薬は「トフメル」ですぜ。三宝製薬。
もんのすごくよく効きます。一家に一缶。おすすめ。


子どもらは本当に給食が大好きで、どのクラスへ行っても、
みんな完食!「学校の野菜大好き」「手作りゼリーが好き」
「バジルパンまた焼いてほしい」など口々に給食愛を伝えてくる。
半人前でありながら、子ども達から見たら「給食の先生」であるワタシは
どのクラスへ行っても、あったかい子どもらの声に迎えられて、
本当に感動しました。

この感動を味わうために、この3ヶ月、つらい修行に耐えたのかもしれない。

ところでね。今週大騒ぎになった「中国食品問題」ですが、
小学校給食の現状について、情報をまとめますと。

○小学校では、基本的に冷凍食品は使いません。
 冷凍庫すらない。餃子にするなら、390食手作りです(こつがあるのだ)。
○素材は95%くらいが国産。ごく一部のフルーツと特殊素材くらいしか
 輸入品の利用は許可されてません。
○加工済み野菜は使用禁止。ゼリーやプリンなどデザートも全部手作りです。
 みじん切りだって角切りだって何だって、全部手包丁で、毎日切ってます。
 パンも、自分とこで焼いてます。うどんは流石に買いますが。

これら食材の管理基準は、実は文科省で決めてます(厚生省でない事に注意)。
だから現場で勝手に判断して、安い食材や加工品を使うってことは出来ない。
今回の問題でも、文科省の対応、すんげー早かった。
メジャーなニュースが出たのが水曜夜だったと思うけど、
木曜昼には全校児童に、上記のような内容のプリントを配って、
地域や親に伝わるよう手配してました。

厳しいコストと時間をクリアしながら、毎日出汁から手作りしてます。
だしのもと、なんて使わないぞ。かつお、こんぶ、とりがら、豚骨、牛骨。
塩だって伯方の塩。砂糖はてんさい糖。

あ、あとね、食器洗剤も合成は使ってない。石けん由来の洗剤で洗ってます。
これが手に優しい上によく汚れが落ちて、泡切れも早いのだ。
学校のも、コレにしてくれないかな…というくらい。
(学校のは、椰子の実洗剤ですが、あまり落ちない上に手荒れする)
洗ったあと4度すすいでる上に煮沸もしてるから、
洗剤が食器に残留してしまうことはないと思うけど、
万一残留しても、毒性の低い洗剤で洗ってるわけです。


食の事件がニュースになることが多い昨今だけど、
幸いなことに、現場に出てるから、最新情報に触れることができる。
これから、なんの調理の仕事につくか、じっくり考えなきゃですが、
食べ物の問題に接していられるようなところで働きたいなあと考えております。

写真は大やけどしたワタシの手、それから特効薬トフメルと、傷当てガーゼ。
火傷したところにトフメルを厚く塗って、その上からガーゼでカバーします。
強度の火傷でひりひり、ちくちく痛かったとしても、塗ったそばからもう痛くない(・∀・) 調理人必携の特効薬です。