2007年11月25日日曜日

第4回 ジ・ウクレレ コンテスト





11月23日に行われたウクレレコンテストで、大賞を頂きました。
今回はどぶちゃんウクレレ、わたしチェロで
Daisyどぶゆき & てっこ でエントリしてました。
本当に、賞とかと無縁のワタシらですので(いろんな意味で)
今回の受賞は大びっくり&大喜びです。


ウクレレコンテストの総評についきましては、ワタシ自身が受賞者でもあり、
また、他に記事にされてる方が結構いらっしゃいますので、
ここでは個人的に、記憶に残ったことだけを…。


まず、今年は特に、みなさんの演奏が大変レベル高かったこと。
演奏内容もバラエティに富んでいたことが印象的でした。

ウクレレというと、近年はカマテツ先生やまいたけせんせーの活躍などもあり、
「ジャカソロ」的テクニックがクローズアップされて来たと思います。
(まいたけせんせーは、厳密にはジャカソロではないかもですが)

今年は、もちろん超絶テクニックの披露される方もありましたが、
(いやあ、毎度ジャカソロは、どうやって弾いてるのかわかんないくらい凄い)
他にも、アレンジやジャズテクニックの応用など、多彩な演奏が聴けて、
とても収穫多かったです。


楽屋も大変和やかで、いろんなアイディアの交換や、
これから一緒に演奏しよう!といった誘い合わせなど、
とても有意義な時間が過ごせました。
これが楽しみで出場してるんですよ♪

まだまだ11歳のibuki君とは、齧歯類話でも盛り上がりましたw
いやあ、ジャンガリアンは可愛いw だーって大人なのに体重35gだもんw
赤ハダカのネズミの仔だって、齧歯類好きから見たら可愛いんですよw
ibuki君の演奏も、とても活き活きとして…楽しそう!
そんで、すっごい上手いの。とっても良かった。これからが楽しみな方です。


それから、ゲストの、ダニエル・ホーさんの演奏。
大げさではなく、ハワイの風が吹くようでしたよ…
ゆっくりしたフレーズなんだけど、もうね、全然違うの。他の誰とも。
ものすごいアイランダー風味。これは一朝一夕には出ない味…。
こんな凄い演奏が間近に見られて、本当に出て良かった!と思いました。


ワタシ自身はウクレレ弾かないですが、バイオリンを使って
もう15年以上、演奏活動を続けています。

受賞コメントで、どぶちゃんが、
「ウクレレの間口の広さ、そして可能性の深さ、演奏の楽しさを
 もっとあちこちで発揮しよう!」
みたいなことを言うとりましたが、実はそれって、クラシック楽器というか
クラシック教育にも当てはまることなんですよね。

ワタシは音楽高校も、音大も行ってませんけど、例えば、音楽の専門教育を
かなり高学歴にやったとしても、なかなか、演奏を続けていく事って
難しい。
商業プロになれる人は限られているし、セッションマンになるのも大変。

意外と演奏の機会ってないんです。

ワタシが、ずっとバイオリンで、クラシック・マナーは堅持しつつ、
クラシック以外の演奏を模索し続けているのは
実は、そういった状況が背景にあったりもします。
(とかいって、実は、好きなようにやってたら15年経ってただけ
 ですけど、全体の動機の一部、っていうか)

クラシック楽器だって、本当にどんな音楽にもついて行ける。
特に前衛的なことしよう、とか、セッションマンになるとかしなくても、
自由に、いろんなアイディアで演奏できる。
高学歴でなくても大丈夫、今から練習したらいいんだもん。


どんな音楽シーンにも、王道ってのは存在してて、
こんなワタシのスタンスだと、実は王道に乗りにくいです。
たとえば、2年前、初めてウクレレ界にお邪魔した時のPLUG+Daisyは、
ウクレレ奏者はびみょーに上手くないわw バイオリンとチェロだわ、
ピアニカぴーぷーだわ、コドモ鉄琴だわ、へんなドラムセットだわ、
っていうかドラムが二人もいるわ、でもベースとか居ないわ
(今は居るんですけど2年前はいなかった)
自分で考えても、そりゃあ挙動不審な集団だったかもと、振り返って思いますw

それだけに、今回受賞出来たことへの感謝は、大きいのです。

どーぅ考えても仲間はずれなワタシらと、忌憚無くおつきあい頂き、
楽しく一緒に時間を過ごしてくれた古くからの仲間、そしてウクレレの先達に、
この二年間、どれだけ励まされたか解りません。本当に感謝しています。
これからも、そんな仲間の応援なしには、続けていけません。
どうぞよろしくお願いします…!

PLUG+Daisy、これからの活動は、
12/15 吉祥寺 Silver Elephant
12/26 高円寺 ペンギンハウス
にて、ライブが予定されております。

なんだか、長い割にまとまらない話になっちゃったw
今までやってきた中であった、いろんな事件や節目を考えたのと、
古い仲間と、新しい仲間に感謝を…ということが、論旨です。

これからも、どうぞよろしくお願いします!

写真は、
プライズ・ウィナーになんて、なったことないので、動揺しているどぶちゃん、

参加者に配られた、ピンバッチ(右上の、シルバーのもの)

2007年11月16日金曜日

味の素 工場見学に行ってきた

学校カリキュラムの関係で、ちゃんと「秋の遠足」が設定されてまして。
…仕方ないので、川崎の「味の素工場」に行ってきました。

 #予め表明しますが、見学に行った今でも、
  ワタシ自身は、味の素は使わないと思います。
  別に危険な食物ではないと思うけど、問題は実は安全性ではない。




まずは、レセプションセンターにて、企業PRのビデオなど見る。
おもむろに、超・小さい味の素小瓶と、味噌を湯で溶いただけのものが
それぞれ配られる。まず味噌湯を飲んでみて、その後、味の素を足してみー。
という趣向。


ここで、ひねくれ者のワタシは、いきなり、味の素の、粉だけを味見した。
みなさんも、もし家に味の素があったら、ぜひ、試してみてください。


そしたらね。


…ちょーーー旨いの(爆)!


もうね、あり得ないくらい旨い!
実際、家でカエルに同じ事をしたら、「おかわり」言うてました(爆)


ふつうの見学者達だったら、ここで「旨い!」の歓声があがり、
案内係のおねいさんもニッコリ、てなもんだろうが、
今日の見学者、つまりワタシたちは、調理師のたまご。
毎日毎日、出汁が出てない!香りがいまいち!と叱られまくっている奴らである。


そんな簡単に出汁なんて出ない。
そして出汁の味は、もっと遠くから、奥から、漂ってくるものだ。と、
身にしみて知っている集団である。


さきほどまで、遠足気分でがやがやしていた会場内が
水を打ったように静かになり「…美味しい」と、
つぶやくワタシたちの挙動不審ぶり。
こんな簡単に「旨い」なんて、どこかおかしい、と感じてるわけです。



その後、ほんだしの工場を見学、CookDo!の工場も見学。
かつおの泳ぎのシミュレータ面白い、とか。
調味釜がすっごいでかくて笑った、とか、にんにく毎日1tとか凄すぎ、とか。レトルト装置がとにかく巨大で、まるでエアバスだった、とか、
ほんだし工場は玄関からすでに鰹のかおり、とか。


いろいろオモロイもんが見られたんですが、やっぱ最初の、
味の素のあじ、の衝撃が一番だなあ。


味の素は、現在はサトウキビから作られていますが、開発当初は、
昆布から抽出しようとしてたらしいです。
小さじ1杯未満の味の素を取るのに、昆布が乾燥で2.4kg。
乾物の2.4kgって…ちょっとした山ですよ。
…味の素を使ってうまみを出す、ってことはつまり、
そんな大量の「うまみ」を、一気に食べちゃう事になる。
そら、舌もしびれちゃうよ、刺激過剰で。

昆布から抽出していたのでは価格が高くなってしょうがない!
これでは庶民に行き渡らない…ということで、サトウキビから
抽出することに成功。これにはある菌の発酵作用を用いていて、
その菌の発酵代謝物が、グルタミン酸、なんだそうです。


ふつう、糖類の発酵代謝物って、アルコールが多いよね。
グルタミン酸代謝、って珍しい…。

社員でも、菌の正体や、具体的な名称を知ってるのは
かなりの上層部の人だけに限られているそうです。
トップシークレット。…多分、突然変異株なんだろうなあ。
凄い発見をしたもんだ…。



そして、みんなに美味しいものを、安価、安定的に食べさせたくて、
味の素は、こんにちまで、歩んできたわけ。志は高いんです。


糖蜜の発酵代謝物を、漂白・蒸留、酸味を中和して析出させたのが
味の素。…特に危険な食い物ではなさそうだよね。


でも、やっぱりあんなイキナリ旨いもの、って、おかしい。
素材の味がわからなくなってしまう。とにかく強烈に旨いから、
どの料理も、同じ「うまみ」で覆われてしまう。
常食してると、味覚異常のもとになるな…と、身をもって感じました。


こんぶだし、かつをだし、は、うまみだけじゃなくて、
乾物の栄養や各種ミネラル、食物繊維も一緒にとれる。
だから「美味しい」と「身体にいい」が直結するわけ。
味の素を使っちゃうと、そのへんの直結が薄れてきて、
栄養はないけど旨いもの、ってのが出来ちゃう。


旨いものと身体にいいものが直結しているのは、素材のちから。
そんで、うまいものってのは一種類じゃないし、
うまみは、思いもよらないモノから、自分で取り出せるもの。

感覚をスポイルせず、直感を大切に生活をしていきたいです。
だから、味の素は、わたしんちには不要だなー。

写真は
1)配られた超ちいさい味の素。指輪とサイズを比較してください
2)声を揃えてああ旨いアヂノモト。昔の電車広告だそうです
3)ほんだし工場の玄関。かわいい鰹。