2008年1月2日水曜日

メガスター@千葉現代労働科学館

今日、明日、品川プリンスにて、メガスター上映中。
大平さんの生解説と、大平さん録音解説と、2パターンあるらしいです。

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…ってことで、年末に、メガスター見にいってきました。
千葉の、本八幡まで(遠かった)
28日には、一人ぼっちで行き(またかよ)
最終日の30日には、けろたんと行きました(二回も行ったのかよ)
だって30日は、大平さん生解説だったので!

投影については別途述べるとして…今回のワタシのお目当ては別にあり。
なんと、今まで、大平さんが作ってきたプラネタリウムの実機が!
展示されているというではありませんか!


厚紙に針で穴をあけたピンホール式



リスフィルムを導入した2号機。



そして、伝説の「個人初・レンズ式プラネタリウム」3号機。

これを作り上げた時点で、一介の、工学部学生。院生ですらない。
恐ろしい才能です。

プラネタリウムとしての機能が充実していくと同時に、
外装、電装もちゃくちゃくと整備されていく所に注目。
最初はラワン板と厚紙だったのが、3号機では板金を使っています。
もちろん自身で溶接されたそうです。

大平さん、そしてメガスターの、ワタシが興味を抱いている核心は、
それが総合技術の集大成である、という部分なんです。

天文学だけでなく、工学、電子力学、舞台芸術…
プラネタリウムを軸として、全てのものを結集して、個人で作ってる。
メガスターというモンスターマシンは、天文教育の素材というより、
むしろ工学分野での教材として最適なのではないか、と
ワタシ自身は感じているわけです。

大平さんの日記によると、恒星数800万!の構想で進められていた、
スーパーメガスターは、開発を断念し、このあとは
デジタル化の開発に焦点を絞るとのこと。

恒星原版は出来てたらしい(すごーい)でも開発断念。
おそらく、電装の問題があったのではないか…と予測しています。

総合技術開発の権化として、これほどつらい決断は無かっただろうなあ。

これが元で、大平さんが、プラネタリウム開発から手を離して、
前から言ってた、原子核融合とかそういった方向へ邁進しないことを祈る…
なぜなら、その分野はほとんど外部公開されないものばかりで、
「大平貴之」という技術集大成を、ワタシが観ることが出来なくなってしまうから。

…まあ、30日の、大平さん生解説での様子をみる限り、
いきなり舞台裏へ消えちゃうことはないだろう、とも思う。

サービス精神旺盛で、とってもホスピタリティある解説で、
山口智子さん版の数十倍よかったw。
もう、この世界ではかなりの有名人になっちゃってて、
表に出てくるのはアブナイかもしれないのに、
どうしても、お客さんの顔が見たい!反応を自身の目で見たい!そうです。

そういうところも、なんか共感できるw
技術者でもあるけど、根っからタレントさんなんですよ、きっと。

昨年は沢山メガスター観ました。
しんどいときに、何度支えてもらったことか。
今年も、大平さんおっかけて、自分も頑張ろうと思います。

2 件のコメント:

てっこ さんのコメント...

ちなみに、投影について。

今回の上映は「星空の贈りもの」山口智子解説。
これで、現在観ることが出来るメガスターのプログラムは、
全部観たことになります。
見逃したのは「暗やみの色」 by レイハラカミ&原田郁子
これはMeciオリジナル番組だから、しばらく再上映ないだろうな…
一番観たかったんだけど…。

今回の会場は、23m常設ドーム。
椅子は、おおひらさんオリジナルの「仮設ドーム専用椅子」のほうが
数百倍、座り心地もいいし、鑑賞しやすいですけど、
やはり高い天井を活かした、立体感のある星空は素晴らしい。
メガスターの特色である「奥行き感」がいかんなく発揮されており、
オーロラ映像との投影、降雪の表現では鳥肌がたつほど感動しました。

ただ…解説の山口智子さんの語りはいまいちだった。
あと、あの会場だと、5.1chサラウンドはかえって平面的な音になる。
定位に失敗してるだけかもしれないけど、音はいまいちでした。
あと、ドームに調光設備がないようで、夕暮れと朝焼けが表現できないのは残念。

てっこ さんのコメント...

あと、「大平貴之ロケット開発の軌跡・秘蔵VTR」も良かったw
高校の中庭でジェットロケット打ち上げたりしてた。やばいわw
地上燃焼実験で、冬のたんぼに打ち込んでみたり。

あと、H-2Aロケットの打ち上げVTRもあった(JAXA提供)
でもね、ワタシは、H-2ロケットの失敗こそを展示するべきだと思うよ。
成層圏に到達するまえに、水素エンジンが爆発し、
まるでマンガみたいに、「ちゅどーん!パラパラ…」ってなった映像、
ワタシは決して忘れないぞ。